
スタートアップ企業のマインドと行動で再スタート
新年明けましておめでとうございます。
本年1月より、弊社ニューチャーネットワークスは、中央区京橋WeWork内に事務所を移し、スタートアップ企業のマインドと行動で再スタートします。同時にこれまで運営事務局を行って参りましたヘルスケアIoTコンソーシアムを起点にし、ヘルスケアIoTの新会社「株式会社ソビー」を立ち上げます。人を活性化させ、本来の個性を引き出してくれる「あそび」から命名しました。事業はこれからですが、まさにスタートアップ。どうぞよろしくお願いいたします。
さて新年恒例ですが、私高橋が考える2019年の経済社会の主なトレンドと重要なアクションそれぞれ3つをお伝えしたいと思います。
■2019年は調整期
2019年を考える際に前提にしたいのは、世界経済から見ても2019年は調整期であることことです。米国の金融引き締め策や年末年始の株価の乱高下また、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)などのネットビジネスを牽引したジャイアントのビジネスの成熟化、つまりスマートフォン&クラウドビジネスの成熟期への突入などによるものと考えます。2019年は調整時期で、その間世界経済を牽引する新たなトピックが生まれてくる年です。
■社会・経済構造変化の3つのトピック
2019年の調整期に急速に伸び、その後の数年を牽引する、私の考える「社会・経済構造変化のトピックス」は以下の3つです。
トピックス①スマホ&クラウド中心からフィジカルなデータを組み込んだIoTへ
配車サービス、カーシェア、民泊などのシェアリングエコノミーやスマホ決済などスマートフォンとクラウドをベースしたビジネスがここ数年急速に伸びました。今後もまだ続くと思います。しかしスマートフォン&クラウドビジネスはそれ自体模倣しやすく、参入企業が急増し、いかに早く顧客を囲い込むかが競争でした。
2019年はそのスマートフォン&クラウドビジネスがターニングポイントとなり、スマホではキャッチできない情報をセンシングするフィジカルなデータによる本格的なIoTが急成長する年と考えています。その意味ではセンシングやそこから駆動させるなどのフィジカルな面が強い日本企業にとってはまたとないチャンスです。これまでAI、IoTに挑戦してきた企業は今年飛躍的に成長すると思います。
例えば、自動車、カメラ、住宅、エネルギーなどの日常の機器やその操作から得られるデータと解析からは様々な価値あるサービスを生み出す可能性が莫大に存在します。
トピックス②データエコノミーから外れた産業や企業は衰退する
データエコノミーというと何か冷たい感じがしますが、実際は大変人間的なテーマです。いま、多くの企業は顧客が購入するまでの情報を集めようとしますが、購入後の使い方、使用上の問題、満足度合いなど、顧客の使用実態、使用環境、そこで生まれる感情などを情報として入手し、よりよいカスタマーエクスペリエンス向上に努力しないと、顧客の選択肢から外される時代になっています。
顧客が意識しないところまで、いかに気を配ることができるか?データエコノミーは「おもいやり競争」だと考えます。気を配ることは、顧客の心理的な状況まで把握して、先回りしてさりげなく提案することです。
しかし今多くの企業や産業では、単にデータを集めることや交換すればビジネスを支配できるようなことが議論されていますが、そう言った提供側の発想からは顧客価値は生まれないと思います。
トピックス②マネーの力が相対的に弱くなり、知識・スキル、タレントといった本質的なものが重視される
10年前のリーマンショック後の金融緩和から、膨大な資金が世界中で供給され、それが中国・新興国、先進国の一部ですでにバブル経済を起こしています。資金が溢れる中で、資金調達はかつてと比べさほど難しくないものになりました。米中貿易戦争はありますが、情報も行き渡り、世界貿易も活発化して生産設備の調達も容易です。
希少なのは価値を生むアイデア、技術革新などの知識・スキル、それを生み出す人のタレントなどの人に関わる資源です。その人も、たくさんいれば良いのではなく、人数は少なくても優れた人材が一人ないし数名いれば、ものごとは大きく変化させられるようになってきました。ネットの普及のためです。国、企業、組織を超えて優れた個人がネットワークすれば大きな変革が起こせる可能性が出てきました。
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