完全な転換期に入った大企業の組織マネジメント

「見える化&徹底管理パラダイム」一辺倒では若手に見放される①
ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透
これまでビジネススクールや企業内のリーダー研修などで教えられる組織論の内容は、組織構造のデザイン、職務設計、責任と権限、業績評価制度、人事制度など、大企業を対象にしたものが中心でした。それらに加えて近年では、クロスファンクションプロジェクト、変革のリーダーシップ、サーバントリーダーシップ、コーチングなど、従来の大企業の「官僚的」組織運営とは異なる手法も頻繁に紹介されるようになっています。しかし、私から見ると、それらの手法は新しいとはいえ大企業組織論のマイナーチェンジに留まっており、「何かが違う・・・」という違和感を禁じ得ません。
KPIなどによる終わりのない業績目標追求、ジョブ制はじめとした機械的分業、利益獲得のための組織のフラット化、給与の成果配分制度など、これまでの組織論で是とされてきたことに今、多くの人が悩まされています。本当にこれで人や組織をリードできるのかと。上述したような新手法も、これらの悩みを完全に解決してくれるものではありません。ここ20年以上、既存の大企業と比べてスタートアップ企業の成長性が著しく高いこともあり、「大企業の組織マネジメント手法、組織の在り方自体が完全に転換期に入ったのでは?」と感じる人が増えているのではないでしょうか。
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