完全な転換期に入った大企業の組織マネジメント

「見える化&徹底管理パラダイム」一辺倒では若手に見放される②
ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透
■デジタルの進化で部族(トライブ)単位の人・組織マネジメントが復活する
ここ数十年で急速に情報化・デジタル化が進んでいます。いまやツルツルしたガラスのパネルをタッチするだけで、お金・モノ・人、何でも動かせる時代になりました。まだまだ発展途上とはいえ、今後、多くの産業が自動化・情報化されていくのは時間の問題です。
このまま行けば、これまで人間が多くの人手をかけて行ってきた作業や判断の多くを、AIを含む機械がやってくれるようになります。それはつまり、組織は必ずしも大きくなくてよくなる、ということを意味します。きわめて楽観的かつ単純化して言えば、企業組織は、人が数百万年かけて身につけた「5名~最大15名程度の部族(トライブ)」単位の組織マネジメントに戻ることができる、ということです。
今後、大きな組織に固執する企業・産業は、AIなどデジタル化・自動化が進む企業・産業にとって替わられ、徐々に衰退する可能性があります。今なぜ多くの既存大企業が悩みを抱えているかと言えば、そうした大規模組織の在り方自体が過渡期にあるからに他なりません。これからの大企業は、従来の組織マネジメントをある程度維持しながらも、その中でAIなどをうまくとり入れ、新しい人・組織マネジメント、つまり「部族(トライブ)」単位のマネジメントに転換していかなければならないのです。
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