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デジタルB2Bマーケティング 第5回:モジュール化戦略を素材、部材に適応する

ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透

電子部品や機械部品の業界ではモジュール化は一般的なものになりました。このモジュール戦略を素材や部材に転用する戦略が大変興味深いです。

モジュール化とは複数の機能を持った部品をくくりある範囲の部品にし、インターフェース部分を標準化することで多くの完成品メーカーに使いやすくする設計戦略です。

モジュール化で重要なことは

①どのような範囲でモジュール化するか
②モジュールの中のアーキテクチャーをどのような視点で差別化し、技術を秘匿するか
③インターフェースを標準化をどう普及させるか
④モジュール化することで完成品の組み立てコストを下げるだけでなく新たな付加価値を付けられるか
⑤モジュールの進化、発展で最終商品の市場拡大、創造を誘発できるか

などです。

■素材、部材にモジュール化の発想を取り入れる

このモジュール化の発想を素材、部材の事業に取り入れることができます。

異なる複数特性の素材、部材を複合し、それぞれの素材、部材の特性を一つのモジュールで実現し、より広い範囲の機能をカバーする。(上記①)

また素材、部材を複合することで、その中身はブラックボックスとし、他社にはまねできないものとする。(上記②)

さらにそのモジュールを顧客が使用しやすくする。具体的には顧客の従来の製造ラインで製造できることや、加工方法が難しくなく、標準の機械で加工できることなどである。(上記③)

そのような製品は顧客の加工プロセスのコストを大きく下げ、かつ新たな機能でお客の製品の付加価値を上げる。(上記④)

さらにはそのモジュールが最終製品の基本機能の重要な部分を握り、最終製品の市場拡大や新市場創造に貢献できる。(上記⑤)

たしかに素材、部材は部品と異なり、組み合わせや融合は難しいです。だからこそその組み合わせや融合のために新たな着想の技術が必要となり、それが大きな差別化につながるのです。

■異なる製品の組み合わせー組織の壁を取り払い、挑戦する

素材、部材にモジュール化の最も重要なことは、何よりも異なる領域の製品の組み合わせのインサイト(視点)をもち、実際にやってみることです。その相手が社内の場合もあれば社外の場合もあります。異素材、部材の組み合わせによる新たな機能の構想とその実現のための技術的着想が必要です。そしてそれを思い切って実行することが必須です。

会社にいれば既存の製品の改良だけをやっていれば先も見えるし、それは難しいことではありません。必要なのは、他の人がやったことのない、新たなことへの挑戦です。

これまでの私のコンサルティングの経験では、異分野の素材、部材を融合させる着想を持つ人は、100人に一人もいません。しかしその一人が新しい事業を創造し、会社の新しい柱をつくっているのです。

■異なる素材・部材をブリッジさせる知恵

重要なのは異素材・部材間をブリッジさせることで、どちらかもしくは両方の素材・部材を改質させる、ブリッジする別の素材・部材を持ち込む、ブリッジさせるために全体の構造を変えるなどです。いずれにせよ、全体を俯瞰してみることと、個別をさらに要素分解して組み替える新文脈の発想力が求められます。

 

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