
「ライフネット生命のチャレンジ」(1)
ライフネット生命保険会社 代表取締役社長
出口 治明
2009年9月8日に某会社研修にてライフネット生命保険株式会社 出口治明社長のご講演を拝聴する機会がありました。日本生命時代より生命保険業界を知りつくした出口社長は、60歳で生命保険会社の構造を根底からかえるネット販売による生保会社を設立しました。既存生保の強さと矛盾に果敢に挑む出口社長のお話は、ビジネスにとどまらず現代を生き抜く勇気と希望を与えてくれます。
無類の歴史好きでもある出口社長は、62歳でインドへの大旅行を成し遂げた高層の法顕(ほっけん)になぞり、社長室を「法顕の間」と名付ける程です。
自らを活字中毒と称する出口社長の機知に富んだ講演内容を、今回から2回にわたりご紹介させていただきたいと思います。
無類の歴史好きでもある出口社長は、62歳でインドへの大旅行を成し遂げた高層の法顕(ほっけん)になぞり、社長室を「法顕の間」と名付ける程です。
自らを活字中毒と称する出口社長の機知に富んだ講演内容を、今回から2回にわたりご紹介させていただきたいと思います。
ニューチャーネットワークス 小林 純子
■「還暦ベンチャー」が生んだライフネット生命
ライフネット生命保険株式会社は2008年5月に開業したインターネットを主要チャネルとした生命保険会社です。開業時に60歳だった私は「還暦ベンチャー」と言われています。
最近読んだ本では慶応大学小熊英二さんの「1968」が面白かったです。私は「人間チョボチョボ主義」をモットーにしています。世の中には偉い人も賢い人もいない、皆チョボチョボ。私は本を読むことと歴史が好きですが、実は世界の人、過去の人を含めて人間がやったことを見てみれば、自分が行っていることが正しいかわかるものです。例えば衆議院選挙で世襲議員が問題になりました。私が知る限り世襲議員が議員数の10%を超えるのは日本と、家族のつながりが強いフィリピンの2カ国です。特に日本は4~5割が世襲議員です。世界を見ることで日本の異常さがわかるのです。
本日はライフネット生命について「3つのビジョンは実現したか」「4つの経営方針(マニフェスト)は貫徹できたか」「ライフネット生命のチャレンジ」という点から話したいと思います。
ライフネット生命には3つのビジョンがあります。
ビジョン1:保険料を半分にするから安心して赤ちゃんを産んでほしい
ビジョン2:保険金の不払をゼロにしたい
ビジョン3:マイホームに次いで高い買物である生命保険は「比較して納得して入る」習慣を広めたい
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