
グローバル人材育成の実践事例
Pasona Education Co. Limited 代表取締役社長
青田 朱実
「グローバル・エイジ」のリーダーからの提言
2013年10月29日、株式会社パソナグループと弊社の共同講演会にて、Pasona Education Co. Limited代表取締役社長の青田朱実様、および事業開発部マネージャーの町田江梨子様がご講演されました。本コラムは、当日の講演録を、(ご本人の許 可をいただき)掲載させていただきました。
今日は、私どもパソナ・エデュケーションが世界各地で企業様向けに研修を行ってきた経験から、グローバル人材の育成についてお話しいたします。これ まで弊社は、シンガポール、マレーシア、インドネシア、インド、香港、中国などで、日本人向けにも現地の方向けにも研修を実施してきており、その期間は通 算で30年になります。
■インドにおける日本人マネジメント層の研修ニーズ
はじめに、インドの日本企業向けの最近の取り組みについてお話したいと思います。先日、インドで日本企業に勤める現地の方向けの公開セミナー実施にあたり、インドに展開している100社ほどの企業にインタビューを行いました。
どのような研修が必要かということで聞いて回ったのですが、当初の私どもの仮説としては、戦略構築スキルやロジカルシンキングにニーズがあると思っていま した。しかし実際、異口同音に日本人マネジメント層の皆さんが言うのは、ビジネスマインドやベーシックスキルといった、基本的な研修が必要だということで す。仕事観、仕事のやり方、仕事に対する意識を合わせてほしいということでした。それは商社でもメーカーでも同じような傾向が見られました。具体的には、 現地スタッフの方がタイムマネジメントができない、当事者意識が薄い、言い訳が多い、責任転嫁する、といった問題があるという認識だったのです。
そ ういった状況を踏まえて、私たちが公開セミナーでお話したことは、非常にベーシックでした。まずは日本人の習慣と考え方を理解してもらうことです。たとえ ば電車の時刻表の写真を見せてお話ししました。日本人では当たり前だと思うことでも、インドでは「なんだ、これは?」となります。時刻表が14分、17 分、20分となっていることに驚かれるわけです。急に同じようなことをインドで実現できるというのは叶わないかもしれません。でも必要なのは、日本人とし て、何をどこまで重視しているのかということを、はじめに伝えることでした。
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