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競争市場となったアジア新興国で勝つグローバル戦略

ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透

「グローバル・エイジ」のリーダーからの提言

2012年10月11日、日経ビジネス主催のセミナー「アジアにおける競争戦略コンセプト ―「戦略」「投資/マネジメント」「法務」3つの視点から―」にて、弊社ニューチャーネットワークス代表取締役の高橋透が、アドバンテッジパートナーズ代表パートナーの笹沼泰助氏、TMI総合法律事務所パートナー弁護士の淵邊善彦氏と共同講演を行いました。本コラムは、同セミナーでの高橋の講演の一部を基に加筆修正したものです。

■「グローバル化」の本質と三位一体の重要性

今やビジネスの世界では、「グローバル化」「グローバル戦略」「グローバルビジネスリーダー」と、何でも「グローバル」が付いている時代です。
グローバルビジネスの本質とは何かと考えると、大きく二つあります。一つは「共通化」です。部品、材料、原料、そしてビジネスのやり方を共通化することに よって、スケールを追求できるという点です。もう一つは、スケールも追求する一方で、各国、各地域のお客様のニーズに合わせて対応する、「カスタム化」の 考え方です。両者は相矛盾しそうですが、いかにバランスをとるかということがグローバル化の本質と言えるでしょう。

いわゆる「グローバル化」については、いくつかの段階に分けられます。まず日本から、たとえば東南アジアあるいは中国などへと事業を拡大する「地域展開」 があります。これも多くの場合グローバル化と呼ばれることが多いのですが、基本的にはエリアの拡大です。「地域事業戦略」と言えます。一方で「グローバル 経営戦略」と言った場合には、たとえば中国や東南アジアなど複数地域に進出して製品やビジネスを展開しつつ、さらにマネジメントをグローバルに展開すると いうことを指します。ネットワークをつないでいくということです。ここで大事なことは、事業のグローバル化と、マネジメントのグローバル化、そして人・組 織のグローバル化の三点です。この三点について同時にシナリオを描き、三位一体で展開していかなければなりません。
今日は人・組織については割愛し、事業のグローバル化とマネジメントのグローバル化について考えてまいります。

 

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