顧客経験価値のための商品企画開発の実践

第42回「顧客経験価値重視の事業構想書は「論旨の展開」と「コンテンツ」の違いを明確に示すべき」
ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透
ものの考え方の独自性は、ドキュメンテーションやプレゼン資料で表現する際も、その違い、具体的には「論旨の展開」と「コンテンツ」の違いを明確に示し、強くアピールする必要があります。顧客経験価値重視の商品開発での事業構想書も、考え方の違いを明確に反映させたものにします。
■最初に独自の世界観とビジョンを示す
顧客経験価値を重視した事業構想書の展開、流れでは、最初に事業が目指す独自の世界観、ビジョンを示します。全てはここから始まります。この世界観、ビジョンは独自もので、事業に関わる人や組織にとって魅力的なものでなければなりません。具体的には過去に無い革新的な顧客経験価値を感じさせ、他の人や組織が共有したくなるものであるべきです。この世界観とビジョンは、事業構想書を作成する上で、最も時間をかけ、考えぬかなければならないものです。
■世界観とビジョンを具体化した革新的な顧客経験価値仮説の提示
次に商品や事業が達成すべき新しくデザインされた顧客経験価値仮説を示します。この経験価値は世界観とビジョンを具体化したものでなければなりません。顧客経験価値仮説は、商品企画仮説やビジネスモデル仮説の前に示すべきです。なぜなら、新たな顧客経験価値仮説の構想があって、それを実現するために商品企画やビジネスモデルがあるからです。この順番を間違えないでください。商品企画やビジネスモデルがあって、顧客経験価値があるのではありません。あくまでも革新的顧客経験価値が先に設定されているべきです。ここまでがコンセプト部分です。
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