
形骸化したビジネスリーダー研修をいかに立て直すか
ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透
単なる惰性となっているビジネスリーダー研修の現状
10年ほど前から日本企業でも将来の経営幹部候補を選抜し、育成するビジネスリーダー研修が盛んです。しかし現在その実態を見ると、当初の目的がすっかり忘れ去られ、毎年形だけが繰り返される惰性としての研修に陥ってしまっている会社が多いように思えます。ビジネスリーダー研修が本来の目的を忘れ形骸化されている会社は以下のような特徴の問題があります。
- 次世代の経営幹部候補育成と言いながら実際は階層別研修に近いものになっており、選抜の緊張感がほとんどない。所詮人事は部門人事で、全社の経営人材の選抜とそのストックという発想がない
- 研修終了後、新事業開発、経営変革などに挑戦する機会が与えられず、結局元の部署で同じ仕事をするので、真のリーダーシップを鍛える場はない
- アクションラーニングのテーマが研修生任せで、経営トップの意向が反映されていない。結果として想定範囲内の提案となり、経営にインパクトがない。トップの期待外れとなってしまっている
- 一流大学や伝統あるマネジメント団体の講師を起用するものの、講師が経営戦略、事業戦略などの経験、知見不足で、経営トップへの提言の質が一向に上がらない
- 提供される戦略やマネジメントの知識がMBAの一般論で、実践的でない。研修生は実践的な知識があたえられないまま、難しいテーマを検討させられ、壁にぶつかる
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