コア技術を生かした革新的価値創造とは
コア技術はどのように企画・構想されるのか②
ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透
■コア技術企画の3つのアプローチ
コア技術の企画は思考の幅広さと深さを必要とし、極めて難しい作業です。この作業にアプローチする方法は、大きく分けてトップダウン、ボトムアップ、トップダウン&ボトムアップの3つがあります。
①トップダウンアプローチのコア技術企画
主に経営トップと限定された技術戦略チームなどで進める方法です。まずマクロトレンドの変化を基に、エコシステム・ビジネスモデル、バリューチェーン、顧客経験価値、競合などの変化を分析して中長期の経営・事業の戦略ビジョンや新事業ドメインを構想し、その上で、新事業ドメインに必要なコア技術を企画します。経営、事業、マーケティングなどの高度な戦略思考と、全社の技術に関する広く深い知見の両方が必要です。外部コンサルタントに支援を依頼することも少なくありません。
トップダウンアプローチのメリットは、高度な知識と判断力を持つ限られたメンバーで実施するため、議論の発散が少なく効率が高いことや、理想的なアウトプットが可能になることなどです。デメリットは、完成した経営・事業戦略ビジョン、新事業ドメイン、それを支えるコア技術戦略が、現場社員にとって現実味がないものに見えてしまう可能性があることでしょう。

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