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突出したビジネスリーダーの8つの要因

ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透

組織パフォーマンス向上「グローバル・ビジネスリーダー」

毎年、秋から翌年2月にかけて、全社選抜のビジネスリーダー研修を行う企業が多い。弊社も国内業界トップクラスの企業の研修を担当させていただいている。そのビジネスリーダー研修の参加者の中で、研修においても飛びぬけてパフォーマンスが高い人が数名いる。

会社も業界も異なるが、その人たちには明確な共通点がある。その共通点とは、“結果にコミットメントする仕事を担当し、長期間業績を上げ続けている人”である。そういった人は、どこか特定の部門に偏っているわけではない。

例えば製品開発の人であれば、ある一定のシェアや利益を獲得できる製品を他社よりも早く出せる。営業の人であれば、単に売上を上げるだけでなく、開発、製造、物流部門と連携し、確実に利益を上げることができる。人事部門であれば、事業部門に入り込んで、事業部で必要な人材をフォーカスし、部門に特化した実践研修をしかけ事業部業績を上げるだけでなく、将来の幹部候補を育成し、さらには組織のコミュニケーションの改善も同時に達成することができる。
 
彼らの姿勢や考え方、仕事ぶりは他の人といくつかの異なる点がある。私が感じる主な点は以下の8つである。

①常に結果から考えている。結果を出すことから逃げていない
どのような職種、立場にあっても常に組織の結果、ゴールからものを考える。結果の責任から逃げない姿勢を持っている。積み上げ発想だけでものを考えず、ゴールから逆算して計画を立てることができる。その計画も状況に応じて変える柔軟性を持っている。

②さまざまな角度から成功要因をとらえている
自分の経験、専門、価値観だけからものを考えない。他の分野の人、組織の意見を柔軟に取り入れ、よく状況を理解して判断できる。また多様な要素の組み合わせから独自のものを発想できる。

③結果を意識しつつ、一方では結果をあまり意識せずに、やるべきことに集中できる
相矛盾することだが、結果やゴールを意識する一方で、目の前のやるべきことに集中できる。ゴルフで言えば、狙っているホールを見つつ、目の前のボールを確実に当てることができるようなイメージ。別の言い方をすれば、結果ばかりを意識しすぎ、今やることの集中力を失わないことである。

④行動力があり、行動しながら考える習慣を持っている
行動することで、先端の情報を集め、状況をよく見ながら判断できる。同時に相手に影響力を与え、状況を変化させることもできる。自分の頭で考えたことだけで一方的に進めようとしない。

⑤当面の目標を達成しても満足しない。成功は永い道のりの一過程と考えている
目標達成は長いプロセスの一部と考えている。ある時点の目標達成や成功は、長い目で見れば次の失敗の原因にもなりうるという緊張感を持っている。その一方で長い道のりの一歩であるという、ゆったりとした意識を持っている。

⑥自分が向っていくべき理念を持っていて、軸がぶれない。探求心がつよい
結果や目標の先にある探求すべき理念を持っていて、それを常に目指している。それが個人のものでなく、社会全体に強く関連している。そのため視野が広く、常にものごとの全体感を持っている。

⑦“結果を出すことは自分を変えること”という自己変革意識が高い
目標を達成し、結果を出すことは、環境変化を先取りし、自己を変えることであるという認識を持ち、毎日実践している。過去の自分にこだわらず、しかし一方で強みを忘れず、強みを新たな視点で見直し、磨き直したり、あたらな要素を付け加えたりしている。困難な状況から“学習する力”を持っている。

⑧他人に対する貢献心が強い
組織、会社、顧客さらには社会全体へ貢献しようという意識が高い。自分本位ではない。結果としての昇格、昇進、賃金アップという意識が高い。自分以外の他から考える力を持っているので、周りも協力し、目標も達成する。またその結果を周りと分かち合える。

研修の講師をさせていただいて、講師である私自身が、厳しいビジネス環境の中で毎日結果を出すために戦い続けている方々から、その姿勢や考え方、行動など、貴重なことを学ばせていただいている。
コンサルタントや経営学者が考える戦略手法、改革、改善手法も確かに効果的な部分もある。しかし厳しく変化している社会や市場の中で、それらの手法も、「結果を出す」という視点から選択され使い分けられなければ意味がない。実務家としての結果を出そうという意識、行動こそが最も大事なことと言える。「結果を出すこと」。私自身、経営に携わる者として常に肝に銘じたい。

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