
中国の自動車産業の現在と未来、その問題点と日本の自動車産業との関係(2)
中国第一汽車集団公司(FAW) 日本支社長
潘 力本(PAN LI BEN)
■今後の中国自動車の発展の展望
現在世界中で直面しているのは環境問題であり、自動車もまた大量なエネルギーを消費するため、環境破壊の原因の一つを作り出しています。そのため、自動車の生産者側は、環境保護のために責任を持って活動し、地球を守るために我々も貢献すべだと考えます。目下、全世界の自動車工場はエコカーをもって今後の戦略の重点課題としています。中国の自動車メーカーも今後の競争の中で生き残るために、全力でエコカーの開発に尽力しなければなりません。実際に中国の第一汽車、東風汽車、上海汽車は目下、低燃費のエコカー開発に巨額の資金を投入しています。
その中でもBYD(中国深圳にある自動車メーカーである、中国の社名は比亚迪汽车公司)はドイツのベンツから共同開発を希望されるなどすでに国外から注目されており、電気自動車の開発にて抜きん出ているといって良いでしょう。
もしも今後欧米及び日本の伝統的な自動車生産技術がリーダー的な役割を保持し続けるとするならば、エコカーの製造はある意味ではすべての自動車メーカーが同じスタートラインの上に立っているといえるでしょう。中国自動車メーカーは未来の競争力のために、生産大国から生産強国に変わるために、エコカーの開発及び製造に努力をしなければならないと思います。
2010年7月26日(月)開催 ニューチャーネットワークス アジア事業立ち上げ記念講演会の様子
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