顧客経験価値のための商品企画開発の実践

第56回「市場ポジショニングは異業種間の顧客経験価値競争である」
ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透
■市場ポジショニング戦略とは
市場ポジショニング戦略とは、顧客が選択するであろう市場の中での自社商品の位置づけを示すものです。一般的には縦軸と横軸に、最終的な顧客の選択軸を決め、自社と競合商品の位置づけを図示します。そして他社にない独自の位置づけを狙います。それが市場ポジショニング戦略です。
■異業種間の顧客経験価値競争に変化している
これまでは、クルマVSクルマといった同じカテゴリーの中でのポジショニング比較でしたが、顧客経験価値重視の商品開発では、クルマVSゲームといったように他のカテゴリーとのポジショニング比較であるケースが多くなってきました。顧客経験価値重視の商品開発は、他のカテゴリーの経験価値要素を取り込むからです。これは経験価値重視の商品が、顧客のシーンのある一部のニーズを満足させるのではなく、顧客に寄り添ってある一定の時間の経験を共にし、その時間に含まれてた他社の商品が提供していた価値を取り込んでしまうために発生することです。
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