顧客経験価値のための商品企画開発の実践

第27回「ビジネスモデルという発想があって顧客経験価値は発展してきた」
ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透
ビジネスモデル企画とは、単に商品を作り販売するという単純な仕組みではなく、より高度な顧客経験価値を提供するために、他社と連携したり、商品以外の情報やサービスを提供するために、ビジネスの仕組みを工夫したりすることです。
ビジネスモデル戦略が注目されたのは、インターネットの普及が影響しています。インターネットが普及して、企業と顧客は双方向のコミュニケーションができるようになり、また自社の商品に他社の商品やサービスを組み合わせて紹介したり、さらにはAIを活用し、顧客の好みを推測し、提案したりといったことが可能になりました。インターネットなどITによってビジネスのやり方が大きく変わったのです。
インターネットの普及と同時に多くの市場が成熟し、顧客は単純にモノやサービスを購入するのではなく、経験価値を購入するようになりました。インターネットの普及と顧客経験価値重視の変化が、ビジネスモデル重視の流れをつくったといえます。
ITは我々の生活や仕事の隅々まで普及してきていますが、既存事業の多くは、ITを生産性向上や合理化などの範囲でしか利用していないケースが多いと思います。多くの日本企業は、フィジカルなモノやサービスにこだわるあまり、情報を使って仕掛け、構造でビジネスを構想する発想、思考の転換がしにくいのだと思います。
さて、ビジネスモデル企画はどのように行うのでしょうか。ビジネスモデル企画には大きく5つの要素があります。
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