
いま一度、成長戦略とは何かを考える ~「良い成長」を追求すべき~
ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透
心踊らないわが社の成長戦略
「経営者、ビジネスリーダーに最も大事なことは何か」と聞かれたら、私は「いかなる状況であっても成長戦略を持っていること」と即座に答えるようにしています。「しばらくの間、市場の成長が見込めないから、今年は昨年並みか、微減だ」などは許されないのです。たとえ今年がダメでも2年後、3年後には今よりも成長していなければならなりません。経営者、ビジネスリーダーは、企業を成長させる使命があるのです。
経営者、ビジネスリーダーは何をすべきか。絶えず市場の将来の動向を探り、事業機会を見つけ、そこに経営資源を投入し、企業を成長させる必要があります。魅力的な成長ビジョンを描き、社員はじめステークホールダーをリードし、それを実現することが求められるのです。
そのような視点に立ってあらためて自社の戦略を眺めてみると、心湧きたつ魅力や成長性を本当に感じるでしょうか?
よくあるのが、「10年後に売上1兆円を目指す」「新興国展開で利益倍増」「3年後の海外売上比率は60%」といった目標のオンパレードです。確かに数字上は成長目標が掲げられています。しかし周りの人の心は踊りません。なぜでしょうか? 我々は“成長疲れ”しているのでしょうか?
経営者の意を受けて中期経営戦略を企画し、発信する経営企画室長はじめ、戦略スタッフ自身の話を聞いてみても、「本音を言えば、もうこれ以上、拡大するのは難しい」といった答えが返ってくることが少なくないのです。
メルマガ会員登録
記事をご覧いただくには、メルマガ会員登録(無料)が必要です。
是非、この機会に、メルマガ会員登録をお願い致します。
メルマガ会員登録はこちらです。
会員の方は以下よりログインください。