社会課題解決入門「社会課題解決の5つの成功要因」第5回
ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透
社会課題解決の5つの成功要因-5
成功要因5:行動重視の試行錯誤と組織学習
小さなモデルプロジェクトは、できれば複数立ち上げ、そのプロジェクトの中では、詳細な計画を立てるのではなく、解決策のモデルをつくり、試行錯誤を繰り返し、検証、修正していく「アジャイル」なアプローチで進めていきます。アジャイル方式のプロジェクトを通じて、社会課題解決のための方法、ノウハウ、感覚などを習得し、パーパスを前提に定期的に振り返りを行うことで、組織学習を促し加速させます。
以上、社会課題解決のための5つの大まかな成功要因を挙げましたが、重要なことは、過去我々が慣れ親しんだ、課題の定義や範囲が明確で、解決手法ある程度見えている思考法や解決手段を、複雑系である社会課題解決に適応させようとしないことです。解決策の計画も明確でないことも多く、少し不安ですが、思い切った挑戦と行動、そして学習し続ける覚悟が求められます。