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技術主導のモノづくり企業の7つの落とし穴

グローバルでの環境変化を組み込んでいるか?

ニューチャーネットワークス 代表取締役
高橋 透

グローバルでの環境変化を組み込んでいるか? 

環境変化に対する企業の見方は大きく2つに分けられます。一つは「対応・追従型」。環境変化が起こる予想が立ったとき、もしくは実際に起こってから、現状を維持するため変化の事象に「対応・追従」する方法です。もう一つの「機会発見型」では、変化の事象を自社にとっての機会と捉え、新たな行動を起こします。どちらの方法も必要ですが、「対応・追従型」の割合が多いと企業・組織の成長は期待できません。環境変化を「危機」と捉えつつも「機会」と認識することが重要なのです。

環境変化認識のズレ

皆さんの会社はどうでしょう。上場企業、あるいは長期安定企業であれば、「対応・追従型」の割合が多いのではないでしょうか。「対応・追従型」は、企業規模がそこそこ大きくなることや収益が安定することから起こる現象です。また、何らかの規制に守られ、既得権益化している業界の企業にも起こります。それらの企業は組織の規模が大きく、階層化されているため、環境変化によって危機的状況に陥っても、そこに所属する一個人は無力感を持ち、危機といってもどこか他人事になってしまいます。

(1)どんな環境変化が起きているのか
そもそも環境変化にはどのようなものがあるでしょうか。以下、具体的に挙げてみます。

①業界構造、エコシステム・ビジネスモデルなど関係性の変化
業界そのものの縮小・拡大、参入企業の増減、さらにはエコシステムやビジネスモデルといった新しい企業・組織との関係性の創発などにより、危機と同時に事業機会が発生する。

②顧客のセグメンテーションとニーズの変化
顧客の区分であるセグメンテーションの変化、または、ある特定のセグメントの縮小・拡大に伴い、顧客の置かれた状況や製品の利用シーンが変わり、従ってニーズが変わる。

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