実務で活用するための技術者・研究者が知っておくべきベンチマーキングのノウハウ ~実践的な競合調査・市場情報の収集方法~
日時
2020年10月16日(金)10:30~15:30
概要
競合企業の情報収集・分析手法,参入市場の市場情報収集・分析手法,競合・市場情報分析の報告書作成の方法,情報収集と各種戦略企画の関係などについて,実践的に詳しく解説する特別セミナー!!
受講形式
WEB受講
*本セミナーはZoomシステムを使ったオンラインセミナーとなります
主催
講師
(株)ニューチャーネットワークス 代表取締役 高橋透
受講対象
・企業の研究開発部門、設計開発部門、製造技術部門、技術営業部門
・新製品・新事業開発部門、M&A/アライアンス部門、市場調査部門
・知的財産部門、技術調査部門
・大学の研究者、産学協同部門
上記の初級から中級者
予備知識
特に必要なし
習得知識
1)競合企業・事業、製品・サービス、技術、エコシステム・ビジネスモデルなどの
情報収集と分析手法
2)参入市場の市場情報収集・分析手法
3)競合、市場情報分析の報告書作成の方法
4)情報収集と各種戦略企画の関係
講師の言葉
研究開発、製品設計、新製品・新事業開発など技術開発をともなう業務を行う場合、
競合情報や市場情報を収集し、分析することは、事業の成否に関わる重要な仕事です。
しかし実際は、経験知だけで、体系的な情報収集・分析が十分に行われていないこと
が多く、経営者の意思決定がうまく行われないことがしばしあります。
本講座は、多くの技術開発戦略、新事業開発に関わったコンサルタントが開発した
競合情報、市場情報収集・分析手法を体系的かつ実践的にお伝えするものです。
製品・サービス事業だけでなく、IoT、AI時代に重視されているエコシステム・ビジネス
モデルレベルの競合情報、市場情報収集分析の方法もお伝えします。
プログラム
1.これまでの市場調査の方法が通用しなくなってきている
1-1.業界や市場の境目が無くなっている
1-2.現在市場が存在しない市場調査が必要
1-3.情報が多すぎて分析できない。
1-4.ネット情報の信憑性、情報陳腐化の加速化
1-5.情報収集・分析しても意思決定できない経営トップ
2.情報収集・分析の5つの原則
2-1.なんのための情報収集・分析か?【目的明確化の原則】
2-2.どんな制約条件があるのか?【制約条件の原則】
2-3.その情報で誰が何のために意思決定するのか【意思決定特性の原則】
2-4.情報の不確実性をどう考えるか【不確実性の原則】
2-5.多次元情報収集と分析が必要【多次元情報の原則】
3.市場情報収集・分析の実践方法
3-1.目的によって異なる情報収集・分析手法
・技術開発、新事業創造、新規参入、起業、M&A・アライアンスなど
3-2.「絶えず変化する市場」をどう認識するか?
・業界ができあがってしまったら既にレッドオーシャン市場ではないか?
・変化しつつある既存業界をどう見るか
・新しく発生する市場をどう定義づけるか
・代替される市場の捉え方
3-3.市場には本質的な特性がある
・ライフサイクル特性、参入起業特性、顧客特性、消費サイクルタイムなど
・市場特性から事業成功要因を分析する
3-4.顧客セグメント分析とターゲティング
・デモグラフィック(統計的切り口)では効果がない
・B2Cは価値観、B2Bは戦略など上位概念でセグメントするのが効果的
・市場サイズをどう割り出すか(フェルム推定など)
・ターゲティングとは期間利益を最大にするための最初の標的
3-5.マクロトレンド分析と影響度の把握
・マクロトレンド分析はその影響を具体化しなれば意味は無い
・ビジネスへのインパクト分析の考え方と方法
・パラダイムチェンジを見抜くことが最も重要
・マクロトレンド分析で参考にすべきデータとは
3-6.業界構造、エコシステムの分析
・エコシステム・ビジネスモデル戦略が重要な成功要因になった
・業界構造の把握の基本(ダウンフロー型、マーケットプレイス型)
・業界構造変化の本質(プロフィット、情報の流れ、モノの流れなど)
3-7.市場、顧客、マクロトレンドの情報源とアクセス方法
・公開データ、非公開データ
・官公庁、マスコミ、業界誌、専門誌、シンクタンクレポート
・ホームページ、ネット、SNS情報
・社内保有情報
・インタビュー調査、アンケート調査、現場観察手法
・ビッグデータ解析
4.競合情報収集・分析
4-1.競合分析のフレームワーク
・競合分析の前に自社を分析せよ
・永遠に競合から学ぶことが最強の戦略
4-2.そもそも競合とは、競合の分類方法
・戦略グループ、産業内競合、代替品・サービス
・代替品・サービスは新たなエコシステム・ビジネスモデルから生まれる
4-3.競合の何を分析するか?(過去、現在、将来)
・競合の過去、現在、将来から競合の方向性を分析する
・競合の分析と競争戦略の関係
4-4.競合の事業の分析
・BSCの4つの視点で競合の業績メカニズムを分析する
・マクロ環境から競合の将来の方向性を予想する
4-5.競合の製品・サービス、顧客価値の分析
・製品・サービスの基本機能、付加機能
・製品の情緒、自己実現的要素
・価格分析
・顧客のコスト分析(直接コスト、間接コスト)
・顧客提供価値の分析
4-6.競合の技術の分析
・技術の分類(要素技術、設計技術、生産技術、利用技術)
・製品から構成技術を分解する
・特許調査
・情報技術の分析
4-7.競合のエコシステム・ビジネスモデルの分析
・エコシステム・ビジネスモデルとは
・エコシステム・ビジネスモデル分析の方法
5.調査力を上げる方法
5-1.身近な情報源を徹底活用する
5-2.常にビジネス戦略仮説を持ち、当たり外れを確認する
5-3.社内外のネットワークをつくる
5-4.現場感覚、肌感覚を鍛える(身体性や主観力)
5-5.予測とシナリオ分析
5-6.自ら情報発信し影響を周りに与え、最新のトレンドを生み出す側に回る
・異業種ワークショップなどの開催
・コンソーシアムの発足、運営などの場づくり
・キーパーソンとのネットワーク
TH企画セミナーセンターHPより抜粋
費用
(消費税等込み)1名:38,500円
同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:33,000円