「顧客経験価値研究“あソビーデザインスクール”」第10回「大人の食育」を開催いたしました。
ニューチャーネットワークスでは、各分野で最先端、また独自の切り口で研究されている方々をお呼びして、学習意欲、好奇心の高い方々と一緒に学ぼうということで、定期的にオンライン勉強会「顧客経験価値研究“あソビーデザインスクール”」を企画、開催しております。
第10回は、講師に立教大学 コミュニティ福祉学部 スポーツウエルネス学科 教授 杉浦克己氏をお招きし、「大人の食育」と題してご講演いただきました。
杉浦氏は、スポーツ栄養学がご専門で、日本オリンピック委員会 科学サポート部会員、日本陸上競技連盟 科学委員、全日本柔道連盟 科学研究部員、日本アイスホッケー連盟 医科学委員、日本バレーボール協会ニュートリションユニット長を歴任され、1998年 長野オリンピックではアイスホッケー日本代表 栄養アドバイザー、2002年 日韓ワールドカップではサッカー日本代表 栄養アドバイザーを務められました。東日本大震災の復興支援の一環として、2011年から2020年まで、宮城県と岩手県の仮設住宅において健康教室を定期的に開催、高齢者の食事と運動の指導を実施されました。
東日本大震災被災地での健康教室の様子(杉浦ニュートリション・ラボWEBサイトより)
当日のご講演では、ご自身が健康に過ごすための衣食住へのこだわりや、自分なりの楽しみ方など、杉浦様が実践されている「ウエルネスな生き方」をご紹介いただきました。また、必要な知識として、栄養バランスの良い簡単な食事法、「脂肪を減らして筋肉をつける」ウエイトコントロールの考え方やテクニックなど、多くの例を交えてご紹介いただきました。さらに、喫緊の課題である高齢者の健康寿命伸長のために、コロナ禍で診断増加率が2倍となった「メタボ」、運動器障害による移動機能低下で要介護リスクを高める「ロコモ」に打ち勝つための戦略などをご教授いただきました。
『スポーツ栄養学がわかる』(大修館書店 2021年)、『ダイエットフィットネスの基礎知識』(福村出版 2012年)、『勝つカラダをつくる!プロテインBOOK』(スキージャーナル社 2004年)のほか、多くの論文も執筆され、健康に関する専門誌や、「TARZAN」や「an・an」といった雑誌にも寄稿されていますので、皆様も是非ご覧いただければと思います。
略歴:
【学歴】
1983年 3月 静岡大学理学部 生物学科 卒業
1985年 3月 静岡大学大学院 理学研究科 生物学専攻 修士課程修了
1998年12月 東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 博士課程修了
1985年 4月 明治製菓株式会社に入社。生物科学研究所に配属
1988年 6月 同社 健康産業事業部に異動
1991年11月 同社 ザバス スポーツ&ニュートリション・ラボ所長に就任
2008年 3月 明治製菓株式会社を退職
2008年 4月 立教大学 コミュニティ福祉学部 スポーツウエルネス学科 教授に就任
(現在に至る)
1998年12月 博士(学術),東京大学
スポーツ栄養学
・日本オリンピック委員会 科学サポート部会員、日本陸上競技連盟 科学委員、全日本柔道連盟 科学研究部員、日本アイスホッケー連盟 医科学委員、日本バレーボール協会ニュートリションユニット長を歴任
・1998 長野オリンピック アイスホッケー日本代表 栄養アドバイザー
・2002 日韓ワールドカップ サッカー日本代表 栄養アドバイザー
・東日本大震災の復興支援の一環として、宮城県と岩手県の仮設住宅において健康教室を定期的に開催し、高齢者の食事と運動の指導を実施(2011-2020年)
・現在は、埼玉県新座市 健康づくり推進協議会副会長、東京商工会議所認定 健康経営エキスパートアドバイザー
・日本体力医学会 評議員
・日本臨床スポーツ医学会 準会員 等
・『勝つカラダをつくる!プロテインBOOK』単著:スキージャーナル社(2004)
・『ダイエットフィットネスの基礎知識』単著:福村出版(2012)
・『スポーツ栄養学がわかる』単著:大修館書店(2021) 等
・論文リスト:https://katsumi-sugiura.com/pages/%E8%AB%96%E6%96%87
“あソビーデザインスクール”は、遊びに代表される人の経験価値を多面的な視点で研究し、デザインする自由な学校です。また人と組織のネットワークの場でもあります。
今後も定期的に開催を予定しております。
【顧客経験価値研究“あソビーデザインスクール”とは】
ニューチャーネットワークスでは顧客経験価値の研究、事業化支援を目的として、“ソビー(Sobi)”という名の事業を立ち上げました。
顧客経験価値を研究していく中で、食品やヘルスケアなど特定の分析対象をテーマにしていても、顧客経験価値が形成されるには様々な要素が絡みあい、より幅広い分野の知見が必要だと認識致しました。
そこで各分野で最先端、また独自の切り口で研究されている方々をお呼びして、学習意欲、好奇心の高い方々と一緒に学ぼうということで、ニューチャーネットワークス主催のオンライン勉強会「顧客経験価値研究“あソビーデザインスクール”」を企画、開催しております。
<これまでの開催実績>
2020年11月6日(金):食の未来学
講師:宮城大学 食産業学群 石川 伸一 教授
分子調理学がご専門で、「食」をサイエンス、アート、デザイン、エンジニアリングとクロスさせて研究されていらっしゃる石川 伸一 教授をお招きし、私たちが普段何気なく食べている食事について、「食の未来学」をテーマにご講演いただきました。
2020年11月30日(月):環境づくりと経験価値マネジメント
講師:早稲田大学 人間科学学部 人間科学学術院 小島 隆矢 教授
「建築環境学」がご専門で、住居・建築・都市などの環境をよりよいものとするため、音・光・熱・空気などの環境要素や環境を使う人間 (利用者、居住者、市民等) の意識や行動を研究されていらっしゃる小島 隆矢教授をお招きし、環境に対する顧客のニーズ・CS (顧客満足) を把握することの意義、そして「表面的なニーズ」ではなく「真のニーズ」を捉えるため、実際に行われている取り組みなどについて事例を交えてご講演いただきました。
2020年12月9日(水):若き哲学者が語る人工知能のための哲学塾
講師:哲学研究者 / 機械学習エンジニア 立教大学兼任講師 大山 匠 氏
哲学研究者、機械学習エンジニアとして、人工知能の研究開発を行っている大山匠様をお招きし、「知能とはなにか」「人間とはなにか」という問いや理解を通じて、広く人工知能と哲学に関する現代的問題について、AI、哲学に普段接していない方にもわかりやすくご講演いただきました。
2021年1月19日(火):コロナ時代、人を動かすには?
講師:青森県立保健大学公衆衛生研究室 竹林 正樹 氏
人が無意識に自然に行動を変える方法=ナッジの魅力をわかりやすく、穏やかな津軽弁でご講演されることで有名な竹林氏をお招きし、どうすれば相手は動くのか、ナッジで人を動かすポイントなど、意識すればすぐに活用できそうな例をあげてご説明いただきました。
2021年3月17日(水):地域イノベーションエコシステムづくりの楽しみ方
講師:ブロケイダ合同会社 社長/プロデューサー 相馬 功 氏
メディアテクノロジー、NFC、ソーシャルネットワーキング、IoTの各技術領域を中心に、要素技術を組み合わせることで社会、企業における課題解決のための解決策を導き出すことにチャレンジされている相馬氏をお招きし、現在取り組まれている地域創生の活動や、コロナ禍で一気に話題にあがったご自身のワーケーション・スタイルについてなど、趣味とビジネスをうまく実益につなげて人生を豊かにするコツをお話しいただきました。
2021年4月27日(火):マイパブリックの実践
講師:株式会社グランドレベル代表取締役社長/喫茶ランドリーオーナー 田中 元子 氏
自分が好きなこと、やりたいことをまちでふるまう「私設公共」=「マイパブリック」の実践として、ご自身も線路脇の小道で無料コーヒーをふるまうコーヒースタンドを不定期で開かれている田中氏をお招きし、「マイパブリック」の発想、こちら側から提案するのではなく、あくまでもそこで自然に生まれるコミュニケーションや、そこを訪れる人の「好き」「やりたい」という気持ちを大切にすることなど、活発なコミュニケーションの場づくりのために心がけていることをお話しいただきました。
2021年8月18日(水):ライフスタイルと心の健康ー能(脳)力を発揮する
講師:あだち健康行動学研究所 所長 精神科専門医 足達淑子氏
精神療法(CBT)について、考え方や感じ方は「習慣」で、後天的に学習した行動様式は、行動直後の結果が刺激となって変更することができる、「脳(心)の健康と身体の健康はほぼ同じ」で、40年以上前から行うべき健康習慣は単純で変わっていない、ストレス、うつ症状にはどう対処すればよいかといった、すぐにでも試すことができる、行動を変える際のコツや、うつ病のかたの症例と対処の具体例などをお話しいただきました。