業績アップ・人的資本向上につながるブレークスループロジェクト
日時
2024年4月16日(火)13:00~17:00
【開催にあたって】
人を経営戦略の中心に据えて企業価値向上に努力する「人的資本経営」。たしかに日本企業の経営の中心は「人」でしたが、時代や人の価値観の変化を考えると、この「人」に関しても大きな転換期にあると思われます。
その点で、
- 業績を支える市場や開発製造現場に近い社員の自発的なボトムアップ力はあるか
- 優秀な人材が集まり、さらに成長できる独自の文化、仕組みがあるか
- 個人の夢やビジョンと会社の戦略ビジョンが一致しているか
など、振り返ると多くの改善、改革すべきことがあります。しかし、そのような改善、改革も大掛かりな人事施策、仕組みの導入で実現するよりも、実態を変革していくことの方がより効果的で、スピーディーであると考えます。
ブレークスループロジェクトとは、組織メンバーの心理的安全性や話しやすいオープンな組織環境を確保し、現場のメンバーの主体性を引き出し、ストレッチであるが達成可能なテーマと目標を達成させるプロジェクトです。目標を「達成すること」つまり「ブレークスルー」することで、力強いモチベーションを獲得し、メンバーや組織のケイパビリティを高め、より高い成果を追求する組織をつくります。
本セミナーでは、個人と組織活性化、その先にある業績成果のアップ、さらには各企業独自の人的資本の向上を狙う、ブレークスループロジェクトの具体的な実践方法、実施にあたっての注意点、成功事例、その成果を紹介いたします。
【対象】
組織活性化、働き方改革を実施する人事部門、人材開発、教育部門/経営企画、事業企画はじめスタッフ部門(間接部門)、開発設計、営業、生産、物流、フィールドサービスなどのライン部門の管理職、プロジェクトリーダー など
【内容】
1.「人的資本経営」の視点で見た場合の人・組織の問題・課題
・イノベーション発生産業での人材獲得競争の激しさ(半導体、エネルギー、EVなど)
・安心、安泰な会社から実力と実績がつく会社への人材シフト
・発想力、独自性、自発性を発揮でき、自己実現が達成される職場環境、文化があるか
・実務の中で人材が高速に育成され、実力を発揮できる仕組みがあるか
・人材獲得、育成、評価、活用の仕組みと経営戦略ビジョン、事業戦略がリンクしているか
・大きな人事施策改革は確かに必要だがリスクも高い
2.大きな人事施策、制度改革、システムの導入に依存しない方法とは
・大きな施策、制度改革ではなく、今すぐ解決すべき現場の問題・課題を題材にする
・本社主導ではなく、現場の人、組織を中心にする
・長期計画ではなく、短期で達成感のある「仕掛け」の重要性
・組織現場だけでなく、経営幹部、管理職の価値観や行動を変える方法
・早期の成果は求めないものの、事業成果につながっていくものにする
3.「人的資本」を強化するためのブレークスループロジェクトの基本コンセプト
・心理的安全性の確保
・成果を急がず、実務を通じて人材と組織を育成する(組織開発優先)
・達成可能だがストレッチなブレークスルーゴールの設定
・現場の小さなアイデアを重視する
・毎日10分だけやる「実行のハードルを下げる」
・毎日のアクションチェックとポジティブなフィードバック
・危機的状況(ドラマチック)をも楽しむ
・チームメンバーの関係性を変える
・目標達成にこだわり、達成を皆で喜ぶ、悔しがる
4.組織を活性化させる「ブレークスループロジェクト」の実践ノウハウ
・大きなプロジェクトを90日の短期のプロジェクトにする方法
・ポジティブ、ボトムアップ、アイデア、行動、アジャイルなどの重要なコンセプト
・スポンサー、サポーター、プロジェクトリーダー、メンバー、PMOの創発的な組織体制づくり
・準備フェーズ、計画フェーズ、実行フェーズ、振り返りフェーズなどのフェーズ区分つくることが大事
・プロジェクト計画を最短3時間で実施する方法
・90日のブレークスルーゴール設定のロジック
・現状分析とアイデア出し、アイデア評価の実践
・実行ロードマップ作成方法
・実効性を持たせるためのアクションとタスクへのブレークダウンのレベル感
・スポンサー、サポーターと合意形成の場づくり
・毎日の実行とポジティブフィードバックを誰がどう行うか
・困難に直面したら相談できる「駆け込み寺」とは
・経営トップのスポンサー、サポーターが現場を観てあげる、障壁を取り除くための仕掛け
・30日単位で実践するリーダーシップ成功のポイント
・最初の30日はとにかく行動したことを褒める
・次の30日は、アクションを見直し、効果的なものに絞る
・最後の30日は、成功するアクションに加速度をつける
5.ブレークスルーで組織が活性化し、業績アップした事例紹介
・社内の人材流動性を高める職場体験のブレークスループロジェクト
・人材流出が続いたグループ企業での営業ブレークスループロジェクト
・営業経験のない管理間接部門メンバーと営業部門連携の新顧客開拓ブレークスループロジェクト
・学生インターンとリクルート動画を作成し、新入社員獲得に結び付けたブレークスループロジェクト
・建設業における取引先、代理店を巻き込んだ業務改善 など
6.ブレークスループロジェクトで何が変わったか?!人的資本の視点で
・経営トップや幹部職の価値観、行動の明確な変化
・会社独自の営業、業務、コストダウンなどのプラクティスの構築
・着想から改善までのスピード
・埋もれていた人材の発掘、周りも納得するリーダーへの登用
・ブレークスループロジェクト参加そのものがコンピテンシーやジョブの評価へ
・社員のエンプロイヤビリティの向上
・愛社精神、仲間にと自分に対する誇り、仕事が楽しい・・・
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影・お申込者以外のご視聴はご遠慮ください。
【本セミナーはZoomを利用して開催いたします】
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
ネットワーク環境により(社内のセキュリティ制限等)ご視聴いただけない場合がございます。事前に上記「動作確認ページ」のリンクより動作確認をお願いいたします。
一般社団法人企業研究会HPより抜粋
主催
講師
代表取締役 上智大学経済学部・グローバル教育体系非常勤講師 ヘルスケアAIoTコンソーシアム 理事
高橋透 氏
上智大学経済学部経営学科卒業後、旭硝子株式会社(現AGC株式会社)入社。セラミックスのマーケティング、消費財の新商品開発、広告宣伝を担当。その後大手コンサルティング会社を経て、経営コンサルティング会社“ニューチャーネットワークス”を設立し、代表取締役を務める。専門は研究開発戦略、新製品・新事業開発、エコシステム・ビジネスモデル戦略、顧客経験価値開発など価値創造領域。その一方で技術開発、製造現場のボトムアップ力強化と組織体質改革のためのブレークスループロジェクトを展開。これまで国内外で1000以上のプロジェクトを経験。
2010年より上智大学非常勤講師(経済学部:コンセプトメイク、全学共通:グローバルベンチャー)。2016年より「ヘルスケアAIoTコンソーシアム」理事。
主な訳書、著書に「顧客経験価値を創造する商品開発入門」(著、中央経済社)、「デジタル異業種連携戦略」(著、中央経済社)、「技術マーケティング戦略」(著、中央経済社)、「勝ち抜く戦略実践のための競合分析手法」(著、中央経済社)、「90日で絶対目標達成するリーダーになる方法」(著、 SBクリエイティブ)、「GE式ワークアウト」(デーブ・ウルリヒ他著、共訳、日経BP)、「出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方」(共著、技術情報協会編)、「後発で”勝つ”ための研究・知財戦略と経営層への説明・説得の仕方」(共著、技術情報協会編)など寄稿多数。
日経BP社プレミアムサイトに5年間、日経産業新聞WEB「企業マネジメント最新トレンド」へコラム執筆。弊社コラムサイト「グローバル・エイジ」にてコラム執筆多数。
費用
会員 38,500円(本体 35,000円) 一般 41,800円(本体 38,000円)
お問い合せ
一般社団法人企業研究会
セミナー事業グループ(TEL 03-5834-3922)
東京都 台東区東上野1丁目13ー7 ハナブサビル
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