技術者・研究者のための競合情報・市場情報の収集方法
日時
2021年07月08日(木) 10:30~16:30
概要
技術者・研究者のための競合情報・市場情報の収集方法【LIVE配信】
【趣旨】
研究開発、製品設計、新製品・新事業開発など技術開発をともなう業務を行う場合、競合情報や市場情報を収集し、分析することは、事業の成否に関わる重要な仕事です。しかし実際は、経験知だけ、体系的な情報収集・分析が十分に行われていないことが多く、経営者の意思決定がうまく行われないことがしばしあります。本コースは、多くの技術開発戦略、新事業開発に関わったコンサルタントが、開発した手法を競合情報、市場情報収集・分析手法を体系的かつ実践的にお伝えするものです。
製品・サービス事業だけでなく、IoT、AI時代に重視されているエコシステム・ビジネスモデルレベルの競合情報、市場情報収集分析の方法もお伝えします。
【受講対象・レベル】
・企業の研究開発部門、設計開発部門、製造技術部門、技術営業部門
・新製品・新事業開発部門、M&A/アライアンス部門、市場調査部門
・知的財産部門、技術調査部門
・大学の研究者、産学協同部門
上記の初級から中級者
【習得できる知識】
・競合企業・事業、製品・サービス、技術、エコシステム・ビジネスモデルなどの情報収集と分析手法
・参入市場の市場情報収集・分析手法
・競合、市場情報分析の報告書作成の方法
・情報収集と各種戦略企画の関係
【プログラム】
1.これまでの市場調査の方法が通用しなくなってきている
1-1.業界や市場の境目が無くなっている
1-2.現在市場が存在しない市場調査が必要
1-3.情報が多すぎて分析できない。
1-4.ネット情報の信憑性、情報陳腐化の加速化
1-5.情報収集・分析しても意思決定できない経営トップ
2.情報収集・分析の5つの原則
2-1.なんのための情報収集・分析か?【目的明確化の原則】
2-2.どんな制約条件があるのか?【制約条件の原則】
2-3.その情報で誰が何のために意思決定するのか【意思決定特性の原則】
2-4.情報の不確実性をどう考えるか【不確実性の原則】
2-5.多次元情報収集と分析が必要【多次元情報の原則】
3.市場情報収集・分析の実践方法
3-1.目的によって異なる情報収集・分析手法
・技術開発、新事業創造、新規参入、起業、M&A・アライアンスなど
3-2.「絶えず変化する市場」をどう認識するか?
・業界ができあがってしまったら既にレッドオーシャン市場ではないか?
・変化しつつある既存業界をどう見るか
・新しく発生する市場をどう定義づけるか
・代替される市場の捉え方
3-3.市場には本質的な特性がある
・ライフサイクル特性、参入起業特性、顧客特性、消費サイクルタイムなど
・市場特性から事業成功要因を分析する
3-4.顧客セグメント分析とターゲティング
・デモグラフィック(統計的切り口)では効果がない
・B2Cは価値観、B2Bは戦略など上位概念でセグメントするのが効果的
・市場サイズをどう割り出すか(フェルム推定など)
・ターゲティングとは期間利益を最大にするための最初の標的
3-5.マクロトレンド分析と影響度の把握
・マクロトレンド分析はその影響を具体化しなれば意味は無い
・ビジネスへのインパクト分析の考え方と方法
・パラダイムチェンジを見抜くことが最も重要
・マクロトレンド分析で参考にすべきデータとは
3-6.業界構造、エコシステムの分析
・エコシステム・ビジネスモデル戦略が重要な成功要因になった
・業界構造の把握の基本(ダウンフロー型、マーケットプレイス型)
・業界構造変化の本質(プロフィット、情報の流れ、モノの流れなど)
3-7.市場、顧客、マクロトレンドの情報源とアクセス方法
・公開データ、非公開データ
・官公庁、マスコミ、業界誌、専門誌、シンクタンクレポート
・ホームページ、ネット、SNS情報
・社内保有情報
・インタビュー調査、アンケート調査、現場観察手法
・ビッグデータ解析
4.競合情報収集・分析
4-1.事業・経営レベルのベンチマーキング
・競合分析の前に自社を分析せよ
・永遠に競合から学ぶことが最強の戦略
・そもそも競合とは、競合の分類方法
・代替品・サービスは新たなエコシステム・ビジネスモデルから生まれる
・競合の何を分析するか?(過去、現在、将来)
・競合の分析と競争戦略の関係
4-2.事業・経営レベルのベンチマーキングの方法
・BSCの4つの視点で競合の業績メカニズムを分析する
・マクロ環境から競合の将来の方向性を予想する
4-3.技術ベンチマーキング
・ビジネス競争における空間軸と技術の位置づけ
・ビジネス競争における時間軸とは
・技術ベンチマーキングの目的、狙い
4-4.技術ベンチマーキングの原則
・競合を広範囲に見る(特に異業種)
・技術スペックだけで比較しない
・環境シナリオでも4つの階層視点で行いリアリティを得る
4-5.競合情報収集方法の確認
・競合情報の情報源
・エコシステム・ビジネスモデル分析の方法
・公開特許情報収集
・特許調査結果の4階層ベンチマーキングへの反映
4-6.技術ベンチマーキングのステップと方法
・自社技術の確認
・ベンチマーキング技術カテゴリー
・競合技術の分類と競合組織、企業の特定
・製品・サービスベンチマーク分析
・技術ベンチマーキング
・製品・サービス/技術マトリクス
・競合技術のイネイブラー(可能にする要因)の分析
・バリューチェーンベンチマーク分析
・エコシステム・ビジネスモデルベンチマーキング分析
・4階層連動ベンチマーキング
・環境シナリオ別技術ベンチマーキング
・競合の戦略シナリオと自社の成功要因分析
・戦略目標の設定と競争戦略企画
・アクションプラン
5.調査力を上げる方法
5-1.身近な情報源を徹底活用する
5-2.常にビジネス戦略仮説を持ち、当たり外れを確認する
5-3.社内外のネットワークをつくる
5-4.現場感覚、肌感覚を鍛える(身体性や主観力)
5-5.予測とシナリオ分析
5-6.自ら情報発信し影響を周りに与え、最新のトレンドを生み出す側に回る
・異業種ワークショップなどの開催
・コンソーシアムの発足、運営などの場づくり
・キーパーソンとのネットワーク
【質疑応答】
R&D支援センターHPより抜粋
主催
講師
株式会社ニューチャーネットワークス
代表取締役 高橋 透
【専門】
技術戦略、新製品・新事業開発、事業戦略、アライアンス
【略歴】
- 1987年上智大学経済学部経営学科卒業
- 同年旭硝子株式会社(現AGC)入社、セラミック事業マーケティング、消費財新事業開発、広告宣伝担当
- 1993年大手コンサルティング会社入社
- 1996年株式会社ニューチャーネットワークス設立 代表取締役就任
- 2010年より上智大学経済学部、全学共通科目非常勤講師(コンセプトメイク、グローバルベンチャー)
- 2016年よりヘルスケアIoTコンソーシアム 理事
- 主な訳書、著書に「デジタル異業種連携戦略」 (著、中央経済社、2019年) 「技術マーケティング戦略」(著、中央経済社、2016年)「勝ち抜く戦略実践のための競合分析手法」 (著、中央経済社、2015年)「90日で絶対目標達成するリーダーになる方法」(著、 SBクリエイティブ、2014年) 「GE式ワークアウト」(デーブ・ウルリヒ他著、共訳、日経BP、2003年) 「ネットワークアライアンス戦略」(共著、日経BP、2011年) 「事業戦略計画のつくりかた」(著、PHP研究所、2006年 )、「図解でわかる・技術マーケティング」(共著、JMAM、2005年)、「研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方」 (共著、技術情報協会編、2021年)、「共同研究開発の進め方、契約のポイント」(共著、技術情報協会編、2020年)などがある。日本能率協会「JMA MANAGEMENT Vol.8 No.5」に『「デジタル異業種連携」を成功させるために』寄稿。技術情報協会「月刊 研究開発リーダー」など寄稿多数。
日経BP社プレミアムサイトに5年間、日経産業新聞WEB「企業マネジメント最新トレンド」へコラム執筆。弊社コラムサイト「グローバル ・エイジ」にてコラム執筆多数。
会場
【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます
費用
非会員: 55,000円 (本体価格:50,000円)
会員: 44,000円 (本体価格:40,000円)
学生: 55,000円 (本体価格:50,000円)
【価格関連備考】
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
・1名で申込の場合、44,000円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
会員登録とは? ⇒ よくある質問
備考
・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーとなります。
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについてはこちらをご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
定員
30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
お申し込み・お問い合せ
(株)R&D支援センター
セミナーNo.210738
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム