「最近の若い人は考える力が落ちている。大学でもそれはひどくなっている」
といった話をよく耳にします。何でもネットで検索すればすぐにわかってしまう時代だから、
確かにそうなのかもしれない。
私がそれを感じたのは、中学、高校時代でした。私自身が考える力が相当低いなと
感じることがあった。特にそれは授業、試験などの学校での勉強時間であった。
考えなくても前に進めばよい。試験さえクリアすればよい。
むしろ試験でよい点数をとって、少しでもよい大学に行けばよいという風潮が強かった。
大学に入ると、そこはレジャーランドであった。多くが週末や長期休暇を過ごし、
そのために稼ぎのよいアルバイトは何かを考えていたように思える。
会社に入ると、毎年ある会社行事や期末は業績に追われた。結婚し、住宅を購入し・・・。
よっぽど何かがなければ深く考える習慣はどこにもない。
だから今私達よりも若い世代は「考える力がない」といっても自分自身もたいして考える力はないのだ。
50歳代も多くは同じだと思う。
ならばどうするか。環境を変えて自分を追い込むのだ。考えざるを得ない場所へ。
自分を逃げられない状況に思い切って持って行く。
そこで初めて終わりのない「いったい何のため」「どうやって」を考え始めるのだと思う。
しかしそれが幸せかどうかは別の問題。