こちら戦略編集局~戦略コンサルタント高橋透の日記風コラム~

成熟した日本の生き方

米国でのトヨタの品質問題が大きな話題になっている。
米国系メーカーでは「Don’t Drive Toyota」というネガティブキャンペーンを行っていると聞く。
敵の失敗に乗じた一つの戦略であるが、日本は、外国企業や人に対しては
そのようなことは慎みたいものである。
そう考えると一昨年、昨年のサブプライム問題による経済の混乱でも、
一方的な米国批判はナンセンスである。
確かに米国経済は反省すべきことはたくさんあるが、日本企業や社会が
それとは全く関係なかったとは言えない。

現在の中国はどうであろう。
市場経済ではまだ青年期とも言える成長力で、ともするとねたみから中国の環境問題や
共産党独裁などと酷評したりすることも慎まなければならない。
日本もかつて同じ道をたどってきたからだ。
むしろ今の中国社会から学び、うまくいっていないところは支援すべきである。

日本は長期的な視点に立ち、粘り強く世界の地域、国と信頼関係をつくり、
学びあうべきである。現在のグローバル社会は「学習のアライアンスネットワーク」が
最大の課題だと思う。

2010年2月28日 | カテゴリー: 未分類 |

「グローバル化」の本質

最近考えていることの一つに「グローバル化」の本質というのがある。ここ数年
「急激な経済のグローバル化」に対して様々な批判が出たが、しかしそれは
避けられない時代の流れである。
それではあるべきグローバル化の本質とは何か。このことをずっと考えいるのだが、
いまのところ私の中では「アイデンティティの深掘りと新たな共創・創発」ということに
なっている。

相対的な違いや多様性にさらされることは「自分とは何か」を考えさせられ、
大事にするきっかけである。また多様性はこれまでになっかたアイデアを
「共創・創発すること」につながる。短い人生でこの2つのメリットを享受できることが、
今の時代に生きることのおもしろさ、幸せかもしれない。
業績をよくするとか、お金をたくさん貯めるというのではなく、「自分とは何か」と
「自分と周りのの関わりの中での新たな発見」この2つの考えが感じられれば
幸せなのではないか。

2010年2月22日 | カテゴリー: 未分類 |

日本企業の「製品・事業開発力」が低下している

10年前と比較、日本企業の「製品・事業開発力」が低下しているように思える
原因はいろいろ考えられるが、我々が最近ビジネスの現場で把握していることは

①売り上げ維持のための製品ラインアップの増加、
②情報化、デジタル化による分業の徹底(企画の一部しか担当できない)
③製品サイクルの短期化
④ネットサイト2次情報などへの過度の依存など企画情報の質の低下
⑤経験不足からくる若年層のコンセプト企画力の低下

などではないだろうか。多くの企業では、生活者、顧客の真の実態を把握する
余裕もなく次々と新製品が出され、撤退していくことが多い。その結果
「組織の中で、顧客、生活者の使用実態やその背景を見ている人は、実は誰もいない。」
ということが多くなっているように感じる。

そこで、ニューチャーネットワークスでは実際の生活者の生活背景を「直接把握」し、
生活者と共同で製品・事業企画コンセプトを行う、ワークショップを行っている。
来る2月18日のセミナーでは、40歳代の生活者と女子大生の方をお呼びして一緒に
ワークすることを企画している。ワークショップでは生活者の実態を客観データ
として把握するだけでなく、直接対話を通じ「主観的」に感じ、認識することから
独自の製品アイデア、事業アイデアを企画する手法、場作り、コンセプト企画手法
を体験してもらうものである。

マーケットリーダー“女子大生・アラフォー”を巻き込んだ
『製品・事業開発力強化』セミナー
~生活背景の文脈から発想する製品・事業開発~
http://www.nuture.co.jp/nuture_site/node_393/node_602

2010年2月1日 | カテゴリー: 未分類 |