こちら戦略編集局~戦略コンサルタント高橋透の日記風コラム~

成長とは何か?規模的成長を前提にしない

売上前年比20%ダウン、前年比15%アップなどと言った表現が、マスコミの
記事に多い。これは量的拡大を前提とした表現である。国内だけを考えると多く
の市場が規模的拡大を望むこと自体あまり意味のあることではなくなってきてい
ることが多いのではないか。ブランド価値を向上させてくれる顧客との取引や、
魅力ある品揃えや、スタッフなどの「企業の資産」や、利益率のアップなどの生産性
効果性の方が重要になってきている。
経済や企業経営にとって規模的成長がかつてよりも意味を持たなくなってきて
いるのと同様、個人の生活も同じようなことが言えるのではないか。給与の多さ
財産の多さよりも、誇りある仕事、充実した時間、好きなことに熱中できること
など、「人生の質」が大切にされてきているように思える。発想の転換が必要で
ある。

2009年8月24日 | カテゴリー: 未分類 |

経営は五感で行うのも

なぜ新製品が思ったより売れないのか?
なぜ人や組織が思うように動いてくれないのか?
なぜ自分自身のモチベーションが上がらないのか?

一つの理由に、経営の理論やデータに依存しすぎていることが上げられると思う。
企業の製品やサービスは人が買ってくれるものであり、企業は人が動いて業績が上が
るものであり、仕事をするのは自分自身である。全て人である。人は必ずしも理論、
データだけで判断しない。思想や感情で動く部分も大きい。

経営には理論やデータが大変重要であるが、最後は五感で感じることをも統合し、
表現したり、判断できなければならないと思う。

毎日の仕事や生活の中で、五感を大事にしたいものである。

2009年8月19日 | カテゴリー: 未分類 |

不景気でも業績の良い人、組織

四半期、半期決算の結果、企業業績も回復の方向に向かい、株価1万円以上が1週間以上続いている。しかしまだ大半の企業は前年比80%ぐらいの業績にとどまっており、本格的な景気回復とまではいっていない。そのような状況の中で、前年比120%、140%の業績を上げている企業や組織、担当者がいる。共通していることは

①目標を達成するためのアクションプランの種類がライバルの3倍ぐらい多く、あの手この手を徹底的に試している。
②顧客ターゲットの狙いに間違いがない。努力しても無駄な顧客に時間をかけていない。
③これまでの常識にとらわれない、ユニークな発想がある。
④失敗したことをくよくよしない。常に前向きで、トライ・アンド・エラーをすばやく行っている。
⑤製品、サービスの良さの本質を丁寧に、粘り強く説明し、顧客を説得している。
⑥顧客のために、所属組織を超えた活動を行っている。
⑦年間計画、半期、四半期、月、週、日の計画が連動している。中期の成果を考えつつ、短期でもがんばれる。

などです。

業績が悪くなっていく人や組織は、業績を上げるための行動や思考よりも、愚痴や文句、言い訳を考えたり、話したりする時間が長い。

2009年8月12日 | カテゴリー: 未分類 |