今日昼過ぎ、以前ビジネススクールのインターンとしてアルバイトをしてくれていた中国人の元メンバーが、おいしいケーキを持って弊社を訪ねてきてくれた。
大手商社の重要な関連会社で食品関連のサプライチェーンの仕事をしている。2年前よりもずっと成長し、活躍している様子がうかがえた。日本、中国の食の事情など大変ためになることを教わった。
海外だけでなく、国内でも外国人と方と仕事をすることが多くなっている。実際の仕事となると大変な苦労がある様だ。言葉の問題もあるが、なんと言っても価値観の違いを理解し、それを超えて仕事を進めることが難しい。仕事、生活、生き方、世界にはたくさんの地域文化や個人の個性がある。
最近では、外国人との関係だけでなく、日本人どうしの間でも、価値観が相当異なってきた。年齢、性別だけでなく、生き方、生活での価値の置き方も以前よりも多くのタイプがある。
現在何かのリーダーとして仕事をする人が最も苦労しているのは、仕事場所が国内外にかかわらず、この価値観の違いを理解することではないだろうか。
まずは人それぞれ価値観が違うと考えなければならない。違う価値観を理解する心のキャパシティがなければならない。これはなにか書物を読んで解ると言うより、厳しい経験を通じてしか理解できないことのような気がする。しかも単に海外で仕事をしたとか生活をしたことがあると言うだけではなさそうだ。
それと価値観の違いをこえた強い理念やビジョン、目標を構想する力がなければならない。その魅力が人の価値観を超え、また価値観の違いを活かしてもくれる。
さらに仕事をする上では、忍耐が必要である。相手の価値観を理解する、説得する、成果を出す。並大抵のことではない。しかし、異なる個性のぶつかり合いでうまれた成果は何よりもすばらしいものであろう。
中国人の元インターン生と会うことができ、そんなことを思った。