自分の年収、受け取る年金、会社での地位など将来が見え過ぎているとも言えるし、見えなく不安であるとも言える。しかし、どちらかと言えば見えすぎてつまらなくなっているような気がする。人類は常に自然界で、病、災害、戦争など見えない世界と戦って、生き延びてきていたはずである。実は数万年以上の歴史の中でこれほど見えてしまっている時代は無かったのではないだろうか。
本当の生きている実感とは、過去とは全く異なる変化する見えない世界の中で瞬間、瞬間を生き延びることなのだと思う。見える世界ばかりを相手にしてきているから、見えない世界に脆弱になっているような気もする。
企業経営も、確実性ばかり追究され、不確実な中でどう成長させるかが忘れられている。