2000年代を振り返ってみると、政治も企業経営も一種の「改革」ブーム
の時代だったともいえる。政治改革、行政改革、経営改革、組織改革、
意識改革・・・。
その背景には、米国流の市場原理主義があったように思える。
「市場化、民営化すること=改革」というイメージがあった。それらは
言わば外からの改革。確かに日本ではそれも必要。しかし、本当に
重要なのは「内発的な改革」。自らが自分自身の理解、意味づけで
「やらなければ」と思うこと。そんな土壌、環境をつくること。それが
本来のリーダーの仕事であろう。しかしそれは「忍」の仕事でもある。
2010年代は、「自分自身とは何か」ということと「自分は今どこにいるのか」
という2つの問いを自分自身にすることで、内発的に自分を改革することが
できればと思う。