振り返ってみると80年代から、特に多くの製造業の中で世界トップを走ってきた
日本人は、これからもそれなりに進んで行くのだろうと思ってきたところがある
ような気がする。2008年秋の世界的金融・経済不況が起こり、日本の製造業が
今日の状態になるまで、多くのマスコミが「ものづくり大国」とはやし立て、また
多くの製造業に関わるヒトが現実から目をそらしてきたのではなかろうか。
その間人は冒険を恐れ、はみ出すことを避けてきた。その結果人も、組織も脆弱
になってしまっているように思える。「限界に挑戦」「常識ラインを突破する」
などといったことを経験する人は少なくなってきている。