こちら戦略編集局~戦略コンサルタント高橋透の日記風コラム~

外山 滋比古氏の「忘却の整理学」

ベストセラー「思考の整理学」で著名な文学者、外山 滋比古氏が
「忘却の整理学」という本を出された。発想を刺激してくれる多様な
例が数多く示され、読みやすく2時間もあれば読め、しかも「なるほど」
と納得する内容である。
情報洪水、情報過多の時代で、一方で創造性が重視される
今の時代には「記憶」よりも「忘却」することこそが重要
と外山氏は著書で述べている。
記憶はPCのメモリーにため、またGoogleなどでいつでも引き出せる。
学生時代から習慣化された「記憶する」ことは、時に「思考」の邪魔になる。
「睡眠」もまた記憶を再整理してくれる大変大切な作業だと述べている。
朝仕事がはかどるのも無駄な「記憶」がなく、創造的作業がやりやすいためだと言う。
自分と周りを眺めてみて、なるほどと思った。
日本の企業や組織も「忘却」が必要なのではなかろうか。

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