M&A・アライアンス戦略
コンセプト
今、M&Aの中心は、投資ファンドなどによる“ファイナンシャルバイヤー”から自らが事業経営をする“ストラティジックバイヤー”に変わろうとしています。企業の成長戦略も自社の経営資産をベースとしたオーガニックグロースだけではグローバルレベルの成長性を達成できません。自社の経営資産を活かすことが可能なM&Aや戦略的アライアンスを組み込んだ成長が求められます。
これまで日本の企業にあまり馴染みがなかったM&A・アライアンス戦略も、基本とするところはこれまでの経営の本質となんら変わりません。人間尊重、絶え間ない変革、リーダーシップ、価値の創造など、きわめて原理原則的なところにM&A・アライアンス戦略の成功要因は存在します。
本プログラムでは、まず自社の経営・事業戦略を組み立て、パートナー企業の選定・デューデリジェンスを行います。その上で、M&A、アライアンス戦略をひとつの成長戦略として策定します。
視点1 ビジネスの変動そのものを機会に転換する
- ビジネスのサイクルタイムの短縮化からM&A ・アライアンスの機会をみつける
- ビジネスのグローバル化からM&A ・アライアンスの機会をみつける
- ダウントレンドからM&A ・アライアンスの機会をみつける
視点2 M&A・アライアンスに必要なマネジメントの3つのプリンシパルを活用する
- プリンシパル1:M&A・アライアンス戦略力
- プリンシパル2:M&A・アライアンス関係性構築力
- プリンシパル3:M&A・アライアンスリーダーシップ力
視点3 M&A・アライアンスの成功へのガイドラインを明確化する
- 顧客価値、競争ポジションを向上させる
- 競争力のある構造をつくる
- 相互のリスクをバランスさせる
- 相互に刺激しあい、学習し変革を継続させる
視点4 M&A・アライアンスの相互の目的を明確化し、共有する
- 財務資本強化のM&A ・アライアンス
- 顧客資本強化のM&A ・アライアンス
- プロセス資本強化のM&A ・アライアンス
- 革新資本強化のM&A ・アライアンス
- 人的資本強化のM&A ・アライアンス
視点5 M&A・アライアンスに必要なマネジメント力とは
- 多様な価値観をリードするプロジェクトマネジメント力
- 戦略企画、計画力
- マネジメント以外の専門知識
- 交渉力、ファシリテーション力
- ポストアライアンスのマネジメント力
コンサルティングの実績
化成品メーカー | 社外技術を導入を前提とした新規事業ドメインの探索および有望ドメインにおける事業戦略の検討 |
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住宅建材メーカー | アライアンス事業の戦略立案とビジネスモデル構築 |
ステーショナリーメーカー | 事業採算シミュレーション、M&A候補との契約条件整理、経営会議用資料作成支援 |
ステーショナリーメーカー | リテールを核とした戦略企画・シナリオの作成支援及びシナリオ実行に必要となる契約条件抽出・整理 |
土木エンジニアリング会社 | 水処理技術事業戦略とM&A戦略と有力ベンチャーM&Aのためのデューデリジェンス |
大手耐久消費財メーカー | 欧米流通業市場でのM&A戦略とビジネスデューデリジェンス |
大手電機メーカー | ヘルスケア機器ビジネスにおける製薬メーカーとのM&A・アライアンス戦略 |
大手化学メーカー | メイン事業強化のためのグローバルアライアンス戦略 |
化学メーカー | 日本のスペシャリティケミカル分野でのM&A・アライアンス戦略 |
大手化学メーカー | 大手生鮮宅配流通業とのジョイントベンチャー事業 |
書籍ご紹介
『ネットワークアライアンス戦略 -企業提携「再構築」のための実務対応-』
高橋透/淵邊善彦 著(日経BP社出版)
2011/12/26発行
内容紹介
その「提携」で危機を乗り越えられますか?
効率化やコスト削減だけでなく、「結びつきによる価値の創造」を目指し、「海外進出」「合弁解消」など多様な局面に柔軟に対応できる企業連携スキームを構築するための実務ノウハウを、この1冊に凝縮。
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