Benchmarking Training

競合ベンチマーク(競合分析)研修

ビジネスは常に競争環境の中にあり、競合企業、組織と比較して、何が、どれほど勝っているのか、それが顧客の要求するものを捉えているのかが問われています。しかし多くの企業は、競合の製品やサービスは知っているものの、競合企業の現状のポテンシャル、将来の戦略、経営のメカニズムなどまでは把握しようとしません。「競合の情報は入手しにくいから、戦略を予測するのは無理」と諦めている場合もあります。私たちの経験では競合の情報はおおよそ20%しか知ることが出来ません。その中で意思決定をすることが経営なのです。競合分析が不十分な結果、多くの損失が生まれています。また競合企業という概念も大きく変わってきました。特にインターネットがすべての産業に浸透し、業界の垣根がなくなり、過去考えられなかった国内外の異業種が、様々なレイヤーで参入してきています。

競合ベンチマークは、自社と競合を、①技術を含めた「製品・サービス」、②その製品サービスを生み出す「バリューチェーン」、③他社との連携も含んだ「エコシステム・ビジネスモデル」の3つのレイヤーで分析するものです。この3つのレイヤーの分析から、自社の適確な目標やKPIを設定します。さらにその目標やKPIを達成させるために優れた手法(ベストプラクティス)をもつ異業種をベンチマーキングし、それを自社に適用します。つまり組織学習し、競争戦略を実行します。

 
対象部門
  • 企画、総務、財務、人事などの本社スタッフ部門の方
  • 変革プロジェクトのリーダー、メンバー
  • 事業戦略企画部門の方
  • 研究開発、設計部門の方方
成果
  • 実践的な競合分析の基本を体系的に学べます
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)など変化が激しく、新規参入の多いビジネスでの競合のとらえ方、分析の仕方を身につけます
  • 競合分析を経営者の意思決定に結び付ける方法を学びます
  • 継続した競合ベンチマークの組織体質を構築します
  • その他競合企業情報の収集、分析手法に関して学びます
  • 異業種ベンチマーキング分析したベストプラクティスの導入と実行管理を学びます
  • 改革プロジェクト全員がベンチマーキングに参画することで、変革イメージを共有することができ、プロジェクトの推進力に貢献します
メソッド
  • ベンチマーキングの組織体制づくり
  • 3階層での競合ベンチマーキング手法
    ①技術含めた製品・サービス
    ②バリューチェーン
    ③エコシステム・ビジネスモデル
  • 競合企業の情報収集、分析手法
  • 競争戦略の企画
  • 異業種ベンチマーキング企業の探し方、コンタクト方法
  • 異業種からのベストプラクティスの導入
  • ベストプラクティスの実行と管理
ステップ
Step 1 競合ベンチマークとは何か
  • 競合ベンチマークとは何か
  • 競合ベンチマークの必要性、背景
  • 競合ベンチマークの目的とタイプ
    ①競合ベンチマーク
    ②競争戦略のための異業種ベンチマーキング
  • 競合ベンチマークプロジェクトの組織化
  • 競合ベンチマークの基本体系と進め方
Step 2 競合ベンチマークのための
自社の現状分析
  • 3階層での自社の現状分析の方法
  • 本質的な課題、問題の原因分析
  • 仮題解決仮説の設定
Step 3 競合ベンチマークの実施
  • 競合の3つの分類
  • 3つのレイヤーでの競合ベンチマーク手法
    ①技術含めた製品・サービス
    ②バリューチェーン
    ③エコシステム・ビジネスモデル
  • 競合企業の情報収集、分析の方法
  • 3つのレイヤーを連動させた競合ベンチマーク
  • 競合の将来戦略シナリオの分析
Step 4 競合ベンチマーク調査を前提とした
自社の目標やKPIの設定
  • 競合の将来戦略シナリオを前提とした自社の
    目標やKPIの設定
  • 自社のあるべき姿(ビジョン)の企画
  • 競争戦略仮説の企画
Step 5 異業種ベンチマーキング
  • 自社の競争戦略を達成させるためにヒントになる
    異業種企業の選択
  • 文献情報収集、訪問、ヒアリングの方法
  • ベストプラクティスの分析・抽出
  • イネイブラー(可能にする要因)の抽出
  • ベストプラクティスの導入計画の作成
  • プロジェクトの報告、意思決定の場づくり
Step 6 競争戦略実行のための
ベストプラクティスの導入と実行管理
  • ベストプラクティスの導入
  • 実行フォロー